値であっても体脂肪がどこについているかをチェックします。これを簡単に見る一つの目安は、ウエストとヒップを測ってウエスト周りに比較してヒップ周りはどのくらいかを見ます。皮下であれ腹腔内であれ、体脂肪がたくさん蓄積すればウエスト周りが大きくなります。ですからウエスト周りが大きくなればなるほど、体脂肪分布が上半身に偏っていることがわかります。さらに皮下脂肪をつまんで見るという臨床的な判断もありますが、より正確にということになれば、CTが一番いい方法です。
血糖値がやや高めになって太っているという人の中でも、内臓脂肪型で太っている人については、より厳格なケアが必要だということです。なぜならば、このタイプで太っていると、血液の脂質が高くなりやすいし、血圧も高めに推移しやすいため、いわゆる動脈硬化としてのリスクファクターが非常に多く見られやすいタイプの太り方であるといえるからです。
女性が太ってくる場合、とくに閉経前の女性の太り方は、BMIが高値になってきていても、ほとんどは皮下脂肪型であることがわかっています。ですから閉経前までの女性の場合には、皮下脂肪の蓄積の多いタイプの肥満である限りあまりリスクは大きくない。しかし閉経後になると、そのリスクはだんだん高くなっていくし、体脂肪の分布のしかたも腹腔内優位に傾いていきやすいことがわかってきています。閉経前までは、多少太っていても、皮下脂肪型でおなか周りも含めて管部、大腿に皮下脂肪をつけている分は生理的な範囲ですので、あまり心配しなくてもいいでしょう。
皮下脂肪は非常にエネルギーを備蓄しやすい脂肪細胞です。これに対して、腹腔内の脂肪組織はエネルギーの備蓄もするが、使われ方も非常に早いということがあります。女性がなぜこの皮下脂肪優位で目方をぶ
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